無料PDF作成ができるクセロPDF2は今すぐダウンロードしないとダメだぞ☆

まぁ予想通りっちゃぁ予想通りだったのですが、クセロPDF2の無償配布が7月中旬に終了するそうです。


*Twitter / jdash2000: 旧クセロPDF製品の取り扱い案内 http://ti ...


理由はこんな感じだそうな↓


クセロでは2004年より「クセロPDF」をはじめ、いくつものソフトウェアをフリーソフトとして無償配布してまいりました。これらのフリーソフトは、新聞、書籍、雑誌、インターネットなどを通じて多くの媒体に紹介され、現在、非常に多くのダウンロードがあり、また利用中のユーザ数も50万人に上っています。

しかしながら、フリーソフトの継続的な無償配布は、アンテナハウスが目標とする「売って喜び、買って喜ぶ」という経営方針とは相容れないため、今般、配布を終了することに致しました。誠に恐縮ですが、ご理解を賜りますようお願い致します。


アンテナハウスの方は以前『瞬簡PDF ZERO』(無償版)についてこう書いていた。


まず、『瞬簡PDF ZERO』(無償版)は、使う都度に、インターネットに接続して広告を表示するとのことですので、その煩わしさを我慢して使う人がどの位いるのでしょうか?もの珍しさにダウンロードして使い始めても、皆、煩わしくなって、すぐに使わなくなるであろうことは眼に見えているように思います。

私の経験では、お客様が最終的に使用するソフトウエア製品を選択するのは、無償か、有償かではなく、お客様がやりたいことができるかどうかです。また、お客様の気に入ってもらえるかどうか、ということが大きな要因になっているように思います。

つまり、世の中が貧しくてソフトウエアを買うお金がないならともかく、今の世の中では、一般人の大多数は、数千円のソフトを購入する余裕はあるのだろうと思います。そして、他に同じような、あるいはもっと良い製品があるわけです。そうなりますと、毎回広告が掲載されるのを我慢してまで使い続ける人が、それほど大勢いるとは思えませんね。使い続けてもらってこそ意味があるというものですが、皆、他のソフトに移ってしまうのではないでしょうか。

それに、ソフトウエアというものは、無限に改良すべき点が出てくるものですし、お客様の要望もだんだんに高度化していくものです。製品を無料でばらまいてそれで良しとするような発想からは、ソフトウエアをより良いものにしていこうという志が感じられません。

広告で無料になる例というものは以前よりTVは元より、検索のGoogleなどでも当たり前に存在しているはずですから、結果的に広告で無料になったから品質が悪いと言うことは言えないのではないでしょうか。


TVの内容が段々劣化してきているという指摘もありますが、それでもなお、まだまだ人々の間では無料のTV放送が大きなシェアを得ている状態です。
アンテナハウスの方の理論が正しいのであれば、多くの方が数千円の費用を払って有料のTV放送をご覧になっていることでしょう。
しかし、そうでしょうか?


Googleは基本的に広告収入で成り立っているサービスですが、Googleのサービスが「まぁ無料だから仕方がないよね」というサービスばかりなのでしょうか?
Google EarthGoogleストリートビューGoogle Book Searchなどは数千円のお金が払えない貧しい人たちが使う品質の悪いサービスなのでしょうか。
私はそうは思いませんね。


アンテナハウスの方は直接ユーザーから課金をしないことが悪い、と思っている節があって、それが何か議論を誤った方向に導いているようにしか思えません。
どのように広告を出すのか? どんな広告を出すのか? 広告主とユーザーとの関係は? などといったことを考えていき、広告で採算が合う、ユーザビリティも主だって問題ないというのであれば、直接ユーザーから課金しなくても良いのではないでしょうか?(広告のことをあれこれ考えるのがコスト高ということは言えますが) そうしたことを考えずにただ単に「広告で無料はおかしい!」では、ちょっと理解は得られないのではないでしょうか?


他にもPDF千夜一夜では無料のソフトウェア提供に対する嫌悪のエントリーが散見されました。
アンテナハウスにクセロのPDF事業が譲渡されたときに、「もうクセロPDFの無償配布は終わったな」と思いましたが、現実にそうなってしまいました。


今はまだ、無料でダウンロードできるから、無料でPDFを作成したい人は下のリンクからダウンロードだ!
*Vector:クセロPDF2 (WindowsNT/2000/XP/Vista / 文書作成) - ソフトの詳細

余談

あとはアドビが本気だしてAcrobat.comで色々なドキュメントがマトモにPDFへ変換できるようになったらまたPDFの世界が変わってくるかもしれないなぁ。
*Adobe Acrobat.com