「の」の字。

feznさんのところで

たとえば大野さんという人が、手書きの署名で「大の」としていたり。でも急いでいないときの筆だと、平仮名というよりは「野」を崩した形になっているものを目撃するに、かなりシームレスなのだなぁと思ったりします。ここでは平仮名ののではない、あるいはのの字が実使用の現場で再誕生している、のかもしれないなぁと思います。

というエントリーが。

職員の「職」の字の右側が「ム」になっているみたいなもんですかね。あれは結構根付いているような。私の通った高校も職員用の自転車置き場の表札?の職員用という文字がそんな風に書いてあったと思います。(まぁ、ペンキで書くとき面倒だったのかもしれないが)

いやーもっと凄いのは中国。「の」という字が「的」と同じように使われ始められているらしい。(はてなブックマーク - @nifty:デイリーポータルZ:中国に日本の「の」が浸透したを見る限り最近の話じゃないみたいだけど…)

中国人に聞いたら、「の」と読んで「ダ」と発音するらしい。
中華的の「的」と同じなんだそうだ。
で、もう既に「の」は本当に都市部の中国人に浸透してるんだとか。

まぁ文字ってのはコミュニケーションのためのツールですから意味がわかればOKーみたいな面がありますよね。文法などの厳密主義って対象が誰なのかわからない場合もあり、ちょっと考えさせられることもあったりなかったり。もちろん相手にわからないような文字や文法はダメですよー。

あと、ちょっと違いますが、新潟の「潟」は「さんずい」に「写」という字が以前は当たり前に使っていました。それも道路標識という公的なものにもですよ(名残として新潟の潟の字の上に加工してある標識がまだ残っている)。う、残念。その字は小塚明朝Proには異体字としてはなかったです。