文字の論争。

leeswijzer: boeken annex van dagboek - 『人名用漢字の戦後史』を読んでいて。
2004 JISの正字への回帰は2004 JIS をめぐる混乱に色々ごちゃごちゃと比喩の中に埋もれて書いてあるが、あまり同意できないな。正字正字と定義しているものは何なのか、特定の瞬間における正字ではないのか、という大きな歴史の流れから見た答えは見いだせないな。最近の俗字・正字の話だけなので、大きな潮流は無視ーみたいな感じがする。

  例えば、新規に市場に流れ込む情報機器の文字に対しては、「正しい中国語」を表示するよう、義務づけられているのです。つまり、「漢字の形」についても規則を遵守していないと、商品として流通させることに、当局から「待った」がかかってしまうのです。

みたいな強制力がないとどうも「日本国」として真面目に取り組んでいない気がする。*1

2004 JISを決定したのならそれくらいのことを政府に提言して、使われるような方向性に持って行かなくてはITは2004 JISで日常生活はローカルルール、オレルールになっちゃうんじゃないか。それこそ、馬鹿げた状態になってしまう。ITとリアルの融合を考えたらどうだ、彼らは。

*1:専門家やそこらへんのひとたちが決めただけの使われないルールみたいな。