ギエンキンは義捐金か義援金か。
新潟県中越地震のため、テレビ・ラジオ・インターネットでギエンキンの話が出てくるのですが、ATOK君に「ぎえんきん」を変換させると「義捐金」が先に出てきた。テレビで見るのはどう見ても「義援金」なのにおかしいなぁ…と思った。
ちなみにGoogleで「義捐金」でけんさくすると「もしかして 義援金」とか言われてしまいます。ということはGoogle的には「義援金」が正解?
と思ったら、小学館の『国語大辞典』や三省堂の『大辞林』や岩波書店の『岩波国語辞典』などでは「義援」という漢字での索引は存在していないのです。すべて「義捐」でした。
ただ、岩波書店の『岩波国語辞典』では「義捐金」の語義で以下のように書いてあり、書き替えで「義援」がOKだということがわかります。また「義捐」は常用漢字ではないため、テレビなどでは「義援」と書くようですね。義捐の「捐」の字は「損」に似ていますが違います。右側が「口」+「月」です。「口」+「貝」ではありません(最初はモニタで見たとき同じ文字かと思いました)。
慈善や公益のための寄付。「―金」▽「捐(えん)」はすてる意。書き替えで「義援」とも書く。
- 作者: 西尾実,水谷静夫,岩淵悦太郎
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2000/11/17
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