「千と千尋」のDVD訴訟決着。カラーマネージメントが今後の課題か。

なぜか「宮崎日日新聞」のページを見ていたら「千と千尋の神隠し」のDVD版のカラーが映画と全然違うよ、という訴訟が決着していたというニュースにあたりました。

原告らは「上映された映画の美しい色彩に感動してDVDを購入したが、全体に赤みがかって暗く、期待を裏切られた」と主張し提訴していた。

ええ、私もDVDと映画ではカラーが違う。そう思いました(レンタルで借りてきてショックを受けました)。家のテレビ2台(東芝バズーカ(笑)とNECのPC-TV454)で確認しましたが「超赤過ぎ」です。マゼンタ入りすぎです。

これが印刷だったらΔEが10くらい違うんじゃないかってくらい違うので返品騒ぎですよ。というかテレビでやっていたときは全然赤くなかったですよ。普通でしたよ。おかしくないですか。ディズニーは日テレに「違うもの放映するんじゃない!」って怒らないのですか?って蒸し返すのは止めましょうか(笑)。

そんなわけで「千と千尋DVD訴訟」(way-nifty.com)さんのページで、ディズニー(ブエナビスタジャパン)側が「DVD版と映画版はカラーが違った」ことを認めた様なことが書いています。まぁそりゃそうだわな。

2 被告は、今後、日本において配給する映画のDVD版を販売する際、DVD版作成のために制作者においてマスターデータに調整を加えたときは、そのことを明示するなど、消費者にDVD版の画像はマスターデータに調整を加えたものであることを伝え、混乱を生じさせないように努力する。

ということはマスターデータそのまんまでDVDが制作されることに概ねなるのかな。そうすると、映画館とTVではカラー環境が違うから、同じデータで見ると全然違うカラーになる可能性があるねぇ。こんなことがあるからカラースペースの決定が必要なのですよ…ってなんかどっかで聞いたような話だな。スクリーンの「じゃ」の人が(略)。

というか今回の問題はマスターデータの過剰な変更が問題ではないのかしら。違うの?(それとも想定したカラースペースが一般的ではなかったのか)

あとさ、「制作者においてマスターデータに調整を加えたとき」の制作者って誰?ジブリから委託された業者だったら関係なくなるのかなって勝手に心配。