Adobe PDF Print Engineとデザイナー

Adobe PDF Print Engine(APPE)なRIPが出てきてPDF/X-4にも対応できてやったぜー「真のPDF元年」(何回も聞いたような気がするが…)になろうとする土曜日の午後、皆さんいかがお過ごしでしょうか。


さて、今、お客さんの質問に答えるために文章を書いていて気がついたのですが、APPEなRIPが出てきて、製版・刷版の部門の人たちには朗報なのかもしれませんが、データを作っているデザイナーの方々にまでAPPEなRIP(もしくはRIP相当の何か)を積んだプリンタなどが出てこないと、データの制作者が本当にAPPEやPDF/X-4などの恩恵を受けられないのではと思いました。

お客さんがPDFをPSプリンタでプリントアウトするときに、設定によっては透明効果の分割・ラスタライズが行われるので、アウトライン化された線や文字は太くなって出てしまいますからねぇ。(逆にAdobe Reader8から単なる非PSプリンタに出した方が再現性が高いのかも…)それで悩んでいるデザイナーさんも結構多いはず。

なので、デザイナーさんと製版・刷版のところで出力のイメージが異なってしまう訳なので、真の一方通行のワークフローは実現できるのだろうか?と思ってしまわないこともないわけで。

末端のユーザーまでAPPEが普及しないことには「真のPDFワークフロー」の実現は不可能なのではないかと思っています。