塗りにカラーが入っていて線にカラーが入っていない直線は消え去れ
ネタはDTP Wikiより。
私の勤めている会社は以前と違って数十社とおつきあいして印刷なら何でもやりますというスタイルじゃなくて、ターゲットはデータ入稿できる会社・団体・個人を主に狙って営業活動をしているため、顧客数が数千社になってしまうため「あー半年前に作ったパンフの増刷お願いします」とか電話でいきなり言われても「自分の記憶」だけじゃなかなか対応できないです。マヂで。(顧客管理データベースがあるからいいけどね)
色々な印刷データを毎日見ていると、まぁ色々な人が色々なデータを作ってくれるなぁと感心します。データのエラーも様々。基本的なエラーとしては、塗り足しナシとか、裁ち位置ギリに文字を配置とかですけど、最近はイベントのチラシなんかで日付や曜日がチラシの上の方と下の方で違うとか、校正きちんとやって下さいというエラーが多くて困ります(笑)。
で、データのエラーの中で質(たち)が悪いのは、Illustratorあたりで作った塗りにカラーが入っていて、線にカラーが入っていない垂直・水平な直線。表組みなんかを作ると良く出てくる。
これは、プリンタでは最小ドットでプリントされて「きちんと出ている」様に見えるけど、結局「極細線」なのでプレートセッターで刷版すると「ほとんど見えない」線になって「インキがほとんど乗らない」印刷になってしまいます。
これは某FlightCheckでも発見できないので、わかりません。気づけというのが無理。
前にあんまり頭に来てIllustrator10とかでJavascriptで探すかーとか思ったけど「直線」じゃないものまで選択されてダメでした。まぁ第1点のXY、第2点のXYのいずれかが同じだったら、という判定を入れれば良かったのですが、面倒なので止めました(をい)。
そんな問題をAcrobat7 Professionalでは解決してくれるぞ。たぶん。
線に塗りが設定されているヘアラインも、ちゃんと検出して、塗り無しの線で線幅を設定通りに適用します。もっとも、デフォルト値の1ptという太さが適当かどうかは疑問。
「線に塗り」ってよくわからないけど、「塗りにカラーしかない線」の意味だと思う。あー、これでちょっとは平和になりますねーってPDFじゃないとダメじゃん。Illustratorデータじゃダメじゃん。ちゅうかAdobeさんも、IllustratorにInDesignみたいなプリフライトの機能を付けて、こういう困ったデータを発見できるようにして頂きたいと思う今日この頃でございます。そーいや何でIllustratorにはプリフライトの機能はないんだ?
#誤解があると悪いので「塗りにカラーしかない線」の説明が書いてあるページをリンクしておきます。→「印刷で罫線がかすれていた/パスの塗りに注意」